この記事で分かること

将来天涯孤独になったらどうしよう…。
一人っ子だったり、ひとり親家庭だったり、家庭環境でそう思うこともありますよね。
もしものことを想像するとめちゃくちゃ不安。
私も薄っすらそう思ってました。
そして、その想像は現実になりました。
今回は30歳で天涯孤独となった私の実体験や、どうやって生きてるか、考え方などをまとめてみました。
全て個人的な感覚や意見なので、「あくまでこんなやつもいるんだ」といった例としてご覧ください。
天涯孤独とは?

そもそも天涯孤独の定義ってなんぞや?
ってことですが、ざっくりこんな感じかと思っています。
- 両親や兄弟がいない
- 親しい親戚がいない
- 親・親戚はいるが縁が切れている
まとめると、周りに血縁関係や頼れる人がいない状態。
私の現状はこんな感じです。
- 両親・祖父母・ペット他界
- ひとりっ子
- 親しい親戚もいない
- 独身
仕事はフリーランスの在宅ワーク。
公私ともにほぼ人と関わらない生き方をしています。
天涯孤独ってどんな感じ?
今は天涯孤独ですが、もとは6人家族の家庭に生まれました。
ありがたいことに、家族の愛情や暖かさは知っています。
ただ、温かみを知った上で1人になるのはめちゃくちゃ辛いもんです( ´•ω•̥` )
天涯孤独になった経緯はエッセイにまとめました。
Kindle Unlimitedで無料で読めるので、気になる方だけ暇つぶしにどうぞ。
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さっそく、天涯孤独がどんな感じかお伝えしますね。
どれも個人の感覚なので、参考程度にご覧ください。
生活はいたって普通
天涯孤独の暮らしはいたって普通。
一人暮らしと変わらないのでは ( ー̀ὢー́ ) ?
なんて思います。
違うのは、お正月やお盆。
世間的に「家族が集まって当たり前」な時期は、寂しさを感じる瞬間が多いかもしれません。
- お正月は家族でのんびりご馳走を食べたなぁ
- 家族で買い出しも行ったなぁ とか
「お正月実家に帰らないの?」なんて言われた時にゃぁ、内心大号泣です。
ただ今はネットがあるので、こうして気持ちを他の人に共有できるのはありがたいですね。
天涯孤独になって初めての誕生日は、Xでお祝いしてもらいました。
孤独と孤独感は別モノ
1人になって分かったのは、孤独と孤独感が別モノなこと。
- 孤独:物理的に周りに人がいない状態
- 孤独感:寂しいと思う感情
例えば、付き合ってる人や結婚してる人や仲のいい家族がいても「なんか寂しい」って時ありますよね。
1人じゃないけど、意思疎通できずに実質1人…みたいな。
家族を失って間もない頃は特に、誰と居てもそんな感じでした。
「誰でもいいからそばにいてほしい」みたいな感情はなかったなぁと感じます。
何のために生きるのか?
人生何に幸せを感じるかは、人それぞれですよね。
「家族や大切な人のために〇〇を頑張る!」
それが無くなった今、これから私は何のために生きるんだろう?
などと考えることも増えました。
今まで家族のために色々頑張れていたタイプですが、自分は本当に何をしたいのか?をじっくり考えるきっかけにもなりました。
せっかくなら、今は今の状況だからこそできるものに思いっきり取り組むか!なんて思っています。
今あるものに目を向ける
今あるものって他に何かある?
と考えたら、意外といろいろありました。
- 健康で好きな場所に行ける
- 快適に過ごせる家がある
- 仕事を選べる自由がある
- 好きなご飯を食べられる
- スマホを持ってる
いや普通じゃん!って思いますよね。
でもどれか一つでも失ったら…?
正直、今まで「当たり前」に目を向けることなんてほぼありませんでした。
失ってからじゃ取り戻せないものは結構あるはず。
そして気づいた時には手遅れなことも多いです。
私も私なりに、今あるものを大切に過ごしていこうと思います。
天涯孤独になって変わったこと

天涯孤独になって変わったことがいくつかあります。
心身ともに強くなった
一人になってから、心身ともに強くなった気がします。
というのも、なんでも自分でしなければならなかったから。
- 病院の手続き
- お葬式の準備
- 死後の手続き
- 関係者への連絡
- 自分のメンタルケア
- その他トラブル など
悲しみに打ちひしがれる間もなく、しっかりしないと!な場面も多々ありました。
状況は違えど同じような方もいらっしゃるのではないでしょうか?
たとえ失敗しても困っても、頼れる人はいません。
今後も強くあり続けるしかない ( ߹꒳߹ )ウゥッ…
嘆いても仕方ないので、頑張って生きるべし!
っと、自分に喝を入れてます。
物に執着しなくなった
1人になってから、物への執着が前以上になくなりました。
大切だった人のお葬式を何度も体験すると「あの世に持っていけるのって何もないなぁ。」って痛感するんですよね。
いずれは自分の身体も手放さないといけないのか…と。
今となっては、思い出や経験が1番の宝物だなぁなんて思います。
健康に気を遣うようになった
天涯孤独になって、健康により気を遣うようになりました。
頼れる人がいない状態で健康を失うと…怖すぎます。
よくおじいちゃん・おばあちゃんがする「健康が1番ね〜」って会話も、今なら首がとれるほど共感できます。
本音を言うと、家族に加えて健康まで失ったら、生きる気力が本当にゼロになる気もします。
意識してるのはこんなところ。
- 食品添加物をなるべく避ける
- 夜更かししない
- 座りっぱなしにならない
(スタンディングデスクを導入) - ステッパーで運動する
- 電子レンジを使わない
(プラスチックが溶けたらうんぬん) - 国産以外納豆を買わない
- ビタミンCをとる
- 定期的に歯科検診
(認知症との関連性があるらしい)
もともと飲酒も喫煙もしませんが、他にも避けれるもんは避けとこうという考え。
100%じゃなく、無視して辛ラーメンを食べる日もあります←
自炊に飽き飽きすることも。
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1ヶ月自炊をやめてみた一人暮らしの生活
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健康説って色々あると思いますが、自分で調べて「取り入れてみよう」とか「やめとこう」思ったものを取り込むスタイルです。
普通を諦めた
天涯孤独になってから、普通でいるのを諦めました。
家族がいて会社勤めが普通なら、天涯孤独でフリーランスの私は公私ともに「普通」じゃないなと。
どんな生き方をしてても人は人。
誰かの普通じゃなくても、自分がいいと思えるならそれでいっか!と切り替えて過ごしてます。
涙もろくなった
天涯孤独になってから、めちゃくちゃ涙もろくなりました。
デフォルトでほぼ毎日1泣きしてるんですが、それ以外にも
- ショート動画
- YouTubeのCM
- 心配してくれる声 など
動物の家族愛とかでもすぐ涙出ます。
「大丈夫?」とか「気をつけてね」とか、今まで言われても「ありがとう!」くらいだったのに、些細な声掛けが沁み渡ります。
おそらくですが、今まで当たり前過ぎて意識してなかった「家族がいること」が特別になったからかもしれません。
結婚願望がよりなくなった
もともと結婚願望のない私ですが、天涯孤独になってよりなくなりました。
1人になる前は「1人ぼっちになったらどうしよう…そんなのやだ!」って思ってた部分も少なからずあったんですよね。
いざ1人になってしまうと不思議なもので、そんな気持ちもなくなりました。
結婚したとて、家族と配偶者って違うよなぁなんて思ったり。
むしろ結婚してよその家族のいざこざに巻き込まれるなら(←妄想)1人の方が楽でいいやと思うことさえあります。
人付き合いが慎重になった
天涯孤独になって数ヶ月間は人付き合いが慎重になりました。
というのも、宗教の勧誘や怪しい話が増えたから。
ポストにはグリーフケアを謳った怪しいチラシや、某宗教のハガキ。家にも直々に勧誘が。
「え…そんなことある?」
と思いますよね。(私も思いました。)
それまで全くなかったので、どっかから情報が漏れてるのか…?不思議です。
死ぬのが怖くなくなった
もともと死を怖いと思わない人間なんですが、さらに恐怖心がなくなりました。
「あの世に家族がいるし、むしろ嬉しい!」という感じ。
いつでも悔いなく逝けます。
といっても自ら死にたいわけじゃなく、いつ最後になっても後悔はないといった感情です。
天涯孤独で困ることは…?

天涯孤独でこれから困ること、それは…
健康を失ったらどうなるの?!
ってこと。
- 事故で動けなくなったら?
- 認知症になったら?
- 重い病気になったら?
動けなくなったら代わりに働いてくれる人も、病院に手続きしてくれる人もいませんからね…。
後見人などの「もしもの時は面倒みるよ!」制度は高すぎて庶民には手が出ませんでした。
基本面倒見るよ系サービスはお金がかかりますね ╮( •́ω•̀ )╭
天涯孤独な人たちが助け合えるサービスでもあればいいのに…なんて思ったり。
老後の悩みと思っていたのに、今は健康を失うのが1番怖いです。
他に困る時は家を借りる時くらいです。

他にも実際に困ったことは天涯孤独で困ること7つ【対処法もご紹介】で。
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天涯孤独で困ること7つ【対処法もご紹介】
続きを見る
天涯孤独になってドン底な時にしたこと

最後に、天涯孤独になった直後のドン底な時にしたことをまとめておきます。
悲しみに暮れていた時は、これだけでも随分救われました。
無理しない
悲しみに打ちひしがれた時にすべきことはただ一つ。
絶対に無理しないこと。
人に気を使う必要もないですし、そんなことできる余裕もありません。
私の場合、1人になった後に気を遣って知人家族(初対面)が一緒に過ごしてくれたのですが、逆にめちゃくちゃ苦しかったです。
「あぁ‥この人たちは家族、いいなぁ。」って。
苦しい時は今どうしたいかを優先するのが大切。(自戒)
- 悲しいなら思いっきり泣くべし
- 一人になりたいならそうであるべし
深い悲しみほど感情を無視しても必ずやってくるので、とことん向き合って自分の気持ちと折り合いをつけた方が楽です。
もちろん、人それぞれ時間はかかりますが。
同じ・似た境遇の人を探す
天涯孤独は周りに同じ状況の人がいなくて、誰とも感情を共有できないことが多いかと思います。
知人や友人には、親を亡くした人すらいませんでした。
そんな時にしたのは "似た境遇の人" を探すこと。
- 同じ境遇の著名人を調べる
- ノンフィクションのグリーフ系の本を読む
身近にいないならネットで調べちゃおう!です。
調べてみると、天涯孤独の著名人は意外といらっしゃいました。
- 柳原可奈子さん
- 滝沢カレンさん
- 川嶋あいさん
- リリー・フランキーさん
- ココ・シャネルさん
(シャネル創業者) - 青井忠治さん
(マルイ創業者) - 宗次德二さん
(CoCo壱創業者) - ミケランジェロさん
(彫刻家)
結婚された方もいますが、中には生涯独身の方もいます。
自分以外の体験を知ることで、楽になる部分もありました。
悲しみの心理学や科学的な観点から書かれた本も読み漁りました。
特に支えになったのは、家族や配偶者などの身内全員が毒ガス室で殺され、強制収容所で奴隷生活を送るノンフィクション小説「夜と霧」
めちゃくちゃ暗い内容なのでおすすめしませんが、世界にはこんな形の絶望もあるんだと思うと、自分の悲しみを客観的に見れるようになった気がします。
世の中には孤児院で育った人や、戦争で家族を亡くした人・戸籍がないなど生い立ちはさまざまですよね。
視野を広げることで、辛い中でも前に進めるきっかけになりました。
仕事に集中する
天涯孤独になると、時間がめちゃくちゃ増えます。
人によっては「いいじゃん!羨ましい!」と思うかもですが、時間だけあっても切ないものです。
例えるなら、仕事休みが永遠に大切な人と被らない感じ。
時間だけあっても…って感覚が少しでも伝われば嬉しいです。
あと、何もしていないと悲しみに飲まれがち。
時間があれば仕事や勉強に打ち込むようになりました。
悲しみは他のことに没頭する時間が忘れさせてくれます。
天涯孤独はこんな感じ
今回は天涯孤独のリアルについてまとめてみました。
人それぞれ色んな形の寂しさや孤独があると思いますが、私はこんな感じで生きてます。
この記事が少しでも同じ状況や、悲しみの中にいる人の役に立てば嬉しいです。
今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。